松本の飴には物語がございます。
松本地方には一月から二月にかけて「あめ市」というお祭りが各地で盛大に催されております。
「あめ市」の紀元は、約四百年前の「塩市」にさかのぼるといわれております。
さて、時は戦国時代、当時武田領であった信濃の住民は、駿河の国の今川氏・北条氏らと敵対関係にあり、塩の供給が困難を極めておりました。
信濃の住民が苦しむ姿を見た、越後の上杉謙信は、敵対関係にあったにもかかわらず、日本海の塩を信濃の住民のために送ってくださったという美談が残されております。
「敵に塩をおくる」という言葉は、この史実にもとづくものだとされております。
その義塩が到着した永禄十一年(1569年)一月十一日から毎年「塩市」が開かれるようになり、いつしか松本地方で盛んであった飴づくり「あめ市」がひらかれるようになり、現在でも各地でにぎわいわいせております。
松本地方は、アルプスの山々にかこまれ、たいへんすんだ乾燥した気候的風土にあり、明治時代には、飴の生産高が日本一であったとも言われております。
此のような、歴史・文化・気候の恵まれた信州松本で二百有余年飯田屋の飴づくりが行われております。
手作りの技を大切にし老舗の味をお届け致します。
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